アマヤドリ本公演『月の剥がれる』出演者紹介! 
月の剥がれる_出演者紹介_一川幸恵
一川 幸恵 大阪府出身

2015年からアマヤドリ劇団員となる。

18歳までシンクロナイズドスイミング選手として活動し、大学卒業後は製菓メーカーの開発職に就く。

ある日突然退職し演劇をする為、上京。

劇団子供鉅人、クロムモリブデン、ピヨピヨレボリューション等に出演。


─『月の剥がれる』という作品についての一川さんの考えをお聞かせください。 

 難しい作品だなーっていうのが第一印象です。難しいからこそ色々ひもといて発見できるのが面白い。でもその面白さをなるべく初見でお客さんに伝えるにはどうしたらいいのか、というのが課題ですね。

 『月の剥がれる』では、物語をお客さんに伝えるということと、自分の役を演じるということの距離が、より遠い気がします。役としてやると、その役のことをすごく好きになってしまうし、自分のやっている役の人が報われて欲しいとも思うんですけれど、この戯曲で一人一人がそういう思い入れを持ってしまうと、たぶん物語がバラバラになっていってしまう。それぞれの登場人物の背景の物語が強いから、それを前面に出そうとすると、情報量が多くなり過ぎてしまう。なので、一人一人の人物の顔をお客さんに印象付けるよりも、いろんなひとびとの生き様が現われては消えて、それが結び付いて見えたときに、何かふわっとより大きいものが生まれるような、そっちの方がこの作品の理想かなって、わたしは思っています。

 いずれにせよ、色々ぶっ飛んでいる作品ですよね……。結局、最後には「祈る」んだなって。ト書きに演出上の指示として祈りのポーズというのが出てくるんですけど、広田さんって、そういうスピリチュアルなものを信じない人じゃないですか、そういう人が何に対して祈るんだろうって。わたしはスピリチュアルなものをわりと信じちゃう方ですけど。そういう、信じてない人を祈らせるほどの何かって、何だろうって。とても不思議だし、面白いなと感じます。色々越えちゃってますよね。

 なんで祈るんですかね……。いや、本当になんで祈るんでしょうね? 検索してみたんですよ、Yahoo!知恵袋で「人は何故祈るのか?」ってことを。「人は何故祈るのか?」って質問をしてる人のページがあって、そこに「欲望があるから」っていう回答があって、確かにな、って思いました。「がんばれー!」って何かを応援したりするのも祈りなのかな、だとすると人間無意識に祈ったりしてるよな、なんて。そんなことを考えさせられるから、やっぱり『月の剥がれる』という作品は面白いですよ、きっと。

 叶わないのに祈りますからねー、われわれ。何なんでしょうね。何がそうさせるんでしょうね?……

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