アマヤドリ本公演『月の剥がれる』出演者紹介!  
秋本 雄基 千葉県出身 1992年生まれ 
エンクラストパブリシティズ所属。
劇団アナログスイッチの劇団員でもある。
同劇団の立ち上げメンバーであり、全作品に参加。食べている時が幸せ。 
主な出演作はアナログスイッチの全作品、リジッター企画再攻撃「まぼろし」など。

─『月の剥がれる』という作品についての秋本さんの考えをお聞かせください。 

 『月の剥がれる』は初演の初回を観ました。「命」であったり「正義」であったりといった大きなカテゴリーを扱った作品で、『ロクな死にかた』に比べても世界観が広大で、それを描くための戯曲の言葉の厖大さに、俳優の方々がすごい熱量で応じているという印象でした。好きな作品でしたね。面白かったです。

 やっぱり広田さんの書く言葉、台詞が好きなんですよね。自分にも合ってると思うし、聞いていてなるほどなっていう感じになれる。それと、広田さんの作品ってテーマ性もありますけど、そのテーマ性に物語を絡めてドラマを見せるということもしっかりやっていて、『月の剥がれる』も物語が面白い。とくにサンゲのドラマの部分は好きです。「死ぬ」「死なない」なんて物語で一番扱われやすいテーマ、これまで散々使い倒されてきたテーマなのに、それをここまで堂々と扱って真正面から作品を作っているのはすごいなと思います。

 サンゲの解散が決まってからの、寧々と二三男という男女のミニマムな関係の描かれ方も、丁寧だと思う。お互い相手が死んで欲しくないと思っているようで、そういうことを口にもするんだけれど、相手に「死なないで」とはっきり踏み込んだことは言えなくて、死を前にしてずっとためらっているようなあのせめぎ合い……大きいドラマを背景にしているからこそ浮かび上がるような、ああいう男女の細かなやり取りも、きちんと描いている。あのシーンは僕はすごく好きですね。

 あとは、『月の剥がれる』の初演はダンスがとっても綺麗でした。僕自身はダンスをやるのは苦手なんですけど、アマヤドリの群舞はすげー綺麗だなって思いますし、好きです。物語に沿った、雰囲気のあるダンスだと思います。変な言い方になりますけど、台詞のようなダンスというか。たぶん広田さんが作家として言いたいこともアマヤドリのダンスには含まれているんだろうなと、観ていて感じますね。

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