アマヤドリ 稽古場ブログ

東京を拠点にするアマヤドリの劇団員・出演者によるブログです!

September 2014

えー、吉祥寺シアターでもうそろそろ本番も折り返しに入っています。

「非常の階段」

いまもどんどん完成度が上がり続けています。

僕は「ケン」という役を演じています。KEKE です。

ネタバレともなんとも言えないことを、書きます。

悪と自由について

自由とは人間が冒された最大の病なんじゃな いか

自由という言葉にはとてつもない希望があるような印象があります。

基本的に良いものであるという感覚がありま す。

実に夥しい数の人々が自由を得る戦いのために死んできました。

貧困からの自由 抑圧からの自由 病気からの自由 差別からの自由

自由なんて知らなければ死なない命はたくさんあったでしょう。

人間という生物だけが、いま手元にない、得られるはずのないものを想像し、欲しがります。

それは、いつか、どこかのタイミングで「自由」なんてものがどこかにあると気づいてしまったからでしょう。

私はなぜ、あの人よりお金がないのだろう 私はなぜ、あの人より容姿が劣っているのだろう 私はなぜ、いつも周りをビクビクと伺っていなければいけないのだろう 私はなぜ、病気で苦しまなければならないのだろう

あの人は、なぜわたしより楽しそうに生きているのだろう

あらゆるものから、自由でいられるのだろう

あの人?

そこには一昔前なら、王様や貴族などの一部の特権階級の名前をいれることができたのかもしれないですね。

あの人 は いまは この世界のどこかの誰か なんてことも言える

私以外の誰かは、世界のどこかで、あらゆるものから自由に生きている

はずだ。

私には、手に入れられないものがある。行けない場所がある。会えない人がいる。

永遠に。

ありとあらゆる理由で。

戦いに負けたのかもしれない、家柄が違うのかもしれない、持って生まれた資質の問題かもしれない。

私はなぜこんなにもできないことだらけなのだろう。

私、私、私、

自由というものを考えることは実に鬱陶しいもんです。

あなた、とか、彼、彼女といった単語はほとんどでてこない。

私、私、私、

自意識は肥大します。

自由とは、自我なのかもしれない。

みんながその自由を求めて奔走し続けてきました。

でも、少し考えればわかることです

私が自由であるということは、相手も自由であるということです。

「全ての人間に自由な恋愛を」

と望んでそれを実現してみると

確かに家同士の望まぬ結婚は減ったかもしれませんが、

自分が「選べる」ということは、自分も「選ばれる」立場にたたされてしまうという点を あまり考えてなかったかのように見えます。

結果的に、選ばれない人は徹底的に選ばれません。

不自由です。

とても不自由です。

誰かの自由は、誰かの不自由であるということ。

こうなってくると、その、「自由」という言葉は「悪」という言葉とだんだん似てくる気 がしてきます。

誰かの自由は誰かの悪になりえるのです。

完全な悪は、完全な自由でしょうか

当たらずとも遠からずでは、ないでしょうか

完全な悪に比べて、完全な善は実に難しいです

相手にとって100%良いこと、なんて果たして出来るのか

キリストは、誕生した瞬間からエルサレム中の赤ん坊の犠牲の上に立ちました。

とてもじゃないが完全な善ではありません。

結局人間が選び取るしか無いのかもしれません。

自分の自由と、他人の自由を。つまり、自分の不自由を、他人に不自由を押し付けることを。

キリストのことを考えると、他人の自由を奪うことを「罪」と呼ぶのかもしれません。

赤ん坊に罪はない

それなら僕たちは一体いつのタイミングで罪を背負ったのでしょう?

長くなった上にまったくまとまっていませんが、

非常の階段で、そういったことが全て描かれています。

千秋楽まで、

◇アマヤドリ恒例(にしたいな)の、出演者紹介!
2014三部作「悪と自由」シリーズvol.2 『非常の階段』
豪華キャスト陣を紹介しちゃいます!


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       伊藤 今人(ゲキバカ/梅棒)東京都出身
                          
      
ITO    IMAJIN                                


東京都杉並区で生まれ、板橋区で幼少期を小学3年生から現在まで練馬区で過ごす。
 
都立九段高校→日本大学芸術学部演劇学科
 
大学在学中にダンスエンターテイメント集団、「梅棒」を結成。
 
22歳の時、「劇団コーヒー牛乳」に入団。「ゲキバカ」に改名後も所属。
 
2012年、梅棒でダンスコンテスト優勝、日本一の振付け師の称号を手にする。
 
各種イベントでMCとしても活動。
 
現在も、ダンスと演劇をキレイに片足づつ突っ込んで、

50:50で活動し、そこに希少価値を見いだそうと奮闘中。


◇主な出演作


アマヤドリ(ひょっとこ乱舞)『ロクな死にかた』『うれしい悲鳴』『太陽とサヨナラ』等

ゲキバカ『ローヤの休日』『ごんべい』 『0号』等

梅棒『スタンス』『ウチの親父が最強』


【伊藤さんに聞いてみました!】

Q 演劇を始めたきっかけを教えてください!


小学6年生の時にテレビに出演していて、

それが
高泉淳子さんに声をかけていただき、

青山円形劇場遊◎機械/全自動シアターを観に行く。

それがきっかけで演劇に
興味を持ち、

地元練馬区の
児童劇団に入る。

 

Q いままでで一番感銘を受けた作品は何ですか?



遊◎機械/全自動シアター『僕の時間の呼吸』


劇団☆新感線『五右衛門ロック』


ひょっとこ乱舞『銀髪』



Q 「私は○○な俳優です。」○○にあてはまる言葉と理由を教えてください!

「私は気ィ遣いな俳優です。」

稽古場のムードメーカーになるべく奔走しますが、

時に空回りして演出家に叱られます。



Q いままで演じた中で一番印象深い役はどんな役ですか?
なにかエピソードがあればそれも教えてください。


ひょっとこ乱舞『ロクな死にかた』での

「母」かもしれません。

未だに観た方に言われますし、
インパクトがあったんだと思います。

稽古場に台本が届いて配役に
「母…伊藤今人」

と書いてあった時の衝撃

そして劇場での場当たり中に、

「ここでお母さんのソロダンスタイムにしよう」

と演出家に突如言われたのには面食らいました。



Q 最近意識していることはなんですか?


役者を続けたくても叶わなかった


才能ある人たち
の分まで、

自分が必要とされる全ての舞台に

出演するように努力する。




Q 今回の公演に対する意気込みは?

今回は
8月4週目からの稽古参加で、

役者陣で
最後の合流でした。

アマヤドリ(ひょっとこ乱舞)への出演も、

吉祥寺シアターを踏むのも
5回目で、勝手知ったるモノだと思いきや、

稽古に合流すると
これまでとは全く違った身体性と

新しい発見ばかりで、やりがいMAXでした。
 

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◇アマヤドリ恒例(にしたいな)の、出演者紹介!
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       レベッカ  東京都出身
                          
        REBECCA                                

1992年5月3日生まれ。

高校2年生の時に初めて舞台に立つ。

その後、2013年8月よりレベッカという名前でフリーで活動中。


◇主な出演作

ぬいぐるみハンター『ベッキー憂鬱』

ロ字ック『荒川、神キラーチューン』 


【レベッカさんに聞いてみました!】

Q いままでで一番感銘を受けた作品は何ですか?


風立ちぬ


ままごと「わが星」



Q 「私は○○な俳優です。」○○にあてはまる言葉と理由を教えてください!



「私は小心者な俳優です。」

「落ち着いている」と言われることが多いわたしですが、

いつもドキドキそわそわしています。


Q いままで演じた中で一番印象深い役はどんな役ですか?
なにかエピソードがあればそれも教えてください。


病気の役


2ヶ月間のロングランで、その後再演もしたりして、

半年間ほど同じ作品に関わり続けました。

こんなに長く一つの作品に関わり続けるのは初めてでした。

Q 最近意識していることはなんですか?


階段
を昇るときはかかとをあげる。

健康
にいいそうです。


Q 今回の公演に対する意気込みは?


初めて吉祥寺シアターに立ちます。

いちばん後ろの席に座っているお客さんにまで

届けられるエネルギーを持って作品とぶつかります。

最後まで諦めません

 

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初日まで一週間を切りましたアマヤドリ、『非常の階段』!

演出助手の木村です。


先日通し稽古をしまして。

ついに、全貌が見えて参りました。

今回は稽古場でも様々な試みがありまして、ひとつひとつが実験みたいでとても面白かったのですが、それがひとつの作品に目の前で集結しようとしていて、私は毎日とてもわくわくしています。

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写真は、その「実験」(私がそう思ってるだけですが!)の、ひとつの風景。

智恵梨さんと、劇団員の星麻さんです。


どんどん出来て行きます。非常の階段。

沢山の人の情熱が詰まったこの作品が誰かの助けになれたらいいのにって、私はこっそり思っております。 

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2014三部作「悪と自由」シリーズvol.2 『非常の階段』
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       上野 みどり  宮崎県出身
                          
       UENO        MIDORI                                  


16歳からモダンバレエを始める。
昭和音楽大学卒業後、
ユニバーサル・スタジオ・シャパンのダンサーとして活動。
現在は大阪でテノヒラサイズの活動を拠点にしながら
東京にも活動の場を広げる。


◇主な出演作

ゲキバカ『ごんべい』

大阪ゲキバカ『いただきます』 

テノヒラサイズ『テノヒラサイズの天国と地獄』 


【上野さんに聞いてみました!】

Q いままでで一番感銘を受けた作品は何ですか?

昔、バレエの発表会でゲスト出演された小林泉さん

『あるく魚とひとりごと』って踊りを観て、

猛烈に感動したのを覚えています。

本当に歩いてる魚がひとり言を言ってるように見えて…!

しかもこの世のものとは思えないくらい綺麗な魚。

うわぁー。
東京にはこんなすごい人がいるんだ…って

度肝を抜かれました。




Q 「私は○○な俳優です。」○○にあてはまる言葉と理由を教えてください!

「私は運に恵まれた俳優です。」

本当に、今までびっくりするほど恵まれていて。

それは
突然のチャンスだったり、人との出会いだったり。

色んな
奇跡のタイミングが重なって

今の自分がいる事


毎日感謝感謝で生きています。



Q いままで演じた中で一番印象深い役はどんな役ですか?
なにかエピソードがあればそれも教えてください。


昨年2月に出演したゲキバカ「ごんべい」です。
私にとって初舞台の作品だったということもありますが、

本番の5日前に急遽、ヒロインを演じることになって。

それこそ突然のチャンスでしたね。(笑)

ピンチはチャンスです。

だからピンチな時ほどわくわくする自分がいるんです。 

Q 最近意識していることはなんですか?

会話をたくさんすること。
普通の会話ももちろん
大切
だけど
言葉以外でも会話ってできるんだなって最近改めて実感してて。
その気になれば
後ろ姿でだって本当はすごく会話できる。

身体から色んな事を発信できる人


なれたらいいなって思うんです。


Q 今回の公演に対する意気込みは?

戦いに来ました。まずは自分との。

アマヤドリの稽古場にいると、自分が
むき出しになる。

逃げられないんです。

正面から向き合って
本当に
良い作品にするんだって気持ちで
毎日取り組んでいます!
どうぞよろしくお願いします


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